そもそもは技術系(機械系)サラリーマンの「自己研鑽」でした。
「LANの基本を学習してシステムを構築し、さらにホームページを作成する技術を身につける」ために、補助金をもらって自己研鑽する というのがもともとの始まりです。でも基本的には趣味に走りました。
実際にホームページを作成してみるためには、何でもいいから題材が必要でした。もともと仏塔に興味があったというのが、この題材を選んだ大きな理由です。技術的な興味もありました。
薬師寺で有名な宮大工の棟梁の方に話を聞くチャンスをいただいたことがありました。(内山田さんありがとうございます)そのお話は含蓄があり、大変興味深いものでした。中でも、塔を組む時には千年先の変形を考えて組んでいくのだ という趣旨のことばが印象に残りました。千年以上も残るものを作る技術とはどんなものかという興味がわきました。
また、日本の塔は耐震性にすぐれた素晴らしいものだという話がよくでてきます。1963年に建物の高さ制限が撤廃されるまで、日本では法律上、31mより高いビルは耐震性の面でたてられませんでした。これより高い五重塔はいくつもあります。塔には技術的に何かがありそうだという興味もありました。技術導入の一例でもあると思いました。
塔の技術は6世紀末ごろに日本に導入されたものです。日本では、その後8世紀半ばには中国にもなかった大きな塔を作り上げています。追いかけて、ある意味では追い抜いた と言えると思います。どこかで聞いたようなパターンではありませんか?日本人であること について考える糧にもなると思いました。
技術を導入し、追い付き、追い越そうとする。こういうパターンが過去にもあった。その次には何が起こったか ということに興味がありました。御先祖様達がたどった道はどんなものだったのか? そこから日本人の癖といったものについて 学ぶものが何かあるのではないか? という興味です。
また、海外の人と話す時に日本固有の文化についてしっかり話せるものを一つ持っておきたいという願いもありました。
塔っていったいなんだろうという興味から、仏塔のはじまりについて調べてみました。 塔が日本に技術導入されたころの様子を調べてみました。 日本の塔の特徴と、構造の変遷について調べてみました。 実際に塔を見に行って、構造の変遷を実感してきました。
Last Updated : 12-Jan-2003 by Naoki