梶(静から動へ)
挙母の大車は後ろにだけ梶がある、知立なども後ろ梶であるが、挙母の梶切りは少し違う。
曲がるとき挙母の大車は少しゆっくりとなる、切る位置に日の丸の扇子をもって綱頭が陣取る。綱は大きく弧を描きしっかりと張られる。(静)
綱頭の合図を今か今かと待ちながら大車は進む。前輪が合図の位置に来ると綱頭の合図とともに綱が切り込む、この時実は綱本の8名は大車を切るように引くのである、同時に梶の8名も渾身の力を出して梶を切る。(動)
綱本と梶の息が合わないと大回り(流れる)をすることになったり、小回りしすぎるのである。
また樹木地区内では狭い道に電柱がある、そのために、大車は小さく梶を切って進んでいくのだが大半の梶切りは綱が行う。此れは綱頭の(半丁、一丁)の掛け声によって切られていく。挙母型の大車は狭い道に合ったように後ろだけに梶が残り梶がないけど綱で切るようになった来たのではないだろうか?
この様を見たい方は新楽の日に樹木地区にお越しください。
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